キミとの恋の課外授業
省吾side


体育館に行くと、すでに来ていた里沙の眩しい笑顔が飛び込んできた。


髪型、変えたんだな。ポニーテールよく似合うじゃねぇか。


「しょ…チガッタ…石澤先生」


きっと“省にぃ”って言いたかったんだろうな。


口モゴモゴさせて言い直した顔が面白くてプッと笑うと


少しムッと顔を膨らませた。


ヤッパ可愛い奴。


「なんだ?松田さん。なんか用か?」

なんて、わざとらしく言ってみた。


俺って意地悪かもしれないな。

だってさ「よ、用って…別にないんだけど…」困った顔で俺の顔を見上げる里沙。


この困った時の顔も、可愛くて好きだったりする。



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