キミとの恋の課外授業

それからも、省にぃは、延々と学校に行くように村上くんと話し合ったらしく。

省にぃのしつこさと、竜二さんの説得で学校にまた行くことにしたと話す村上くん。

髪も、元に戻せと説得したそうな。



黒髪なんて、久しぶりだから参ったぜなんて、頭を撫でた。

「結構、似合ってるよ」そっちの方がカッコいいかもって話すと、そうか?って、照れくさそうに笑った。


「んじゃ、俺行くわ。じゃあな」


軽く右手を上げて去って行った村上くんの先には


校門近くで、村上くんに微笑み、駆け寄る女の子の姿が見えた。


「あの子…もしかして、あの時、高村くんから泣かされていた…」


遠くから見て、顔はハッキリ見えなかったけど、きっとあの子だ…。


大切な子って、言ってたもんな。


そっかぁ~2人付き合うのかなぁ~。
なんか、幸せそうな2人の後ろ姿に心ん中が、ほんわかあったかくなった。



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