キミとの恋の課外授業
『そうだよ。けど、そっちの方がいいだろう?』
「なんで?」
『なんでって…お前、いつまでも禁断の秘密の恋続けたくないだろう?』
そっか。省にぃが、来年うちの高校に赴任してきた時、あたしは3年でまだ学校にいるし。
みんなに気づかれないように、神経使わなきゃいけないんだ。
『まぁ、学校は違っても教師と生徒は変わりないけど、同じ学校よりは、気楽に付き合えるんじゃないか?』
確かに。省にぃの言う通り。みんなにバレるリスクは低くなるよね?
『それに、来年、お前受験生だろ?俺も教師一年目で、今よりもっと忙しくなると想うから。
たまに会える方が燃え上がるんじゃね?』
だってさ。省にぃの言う通りかもね。
来年はあたしは受験生で、省にぃは新米教師。
互いに忙しくなる。
だから…今のうちに、沢山、省にぃと、できる限り一緒の時間を過ごしておきたいんだ。