キミとの恋の課外授業
「ただいまぁ…」
家に帰り着くと「きょうは早かったわねぇ~」と相変わらず元気のいい、お母さんの声。
「うん。きょう恵美はデートだから」
最近、あたしに付き合ってくれた恵美だけど
彼氏さんが寂しがって。校門まで迎えに来て、恵美を連れ去ったんだ。
「里沙ぁ~ちょっと手伝ってよ」
キッチンで何かを作ってるお母さんの声が聞こえてきたけど
あたしは「疲れたから寝る」だけ言って、自分の部屋に向かいベッドにポスンと沈み込んだ。