キミとの恋の課外授業
「なに?俺に見とれてる?」
ニヤッとしながら煙草を吹かす省にぃ。
「なっ…!?」
なに言ってんのよ!あんたなんかに別に見とれてないし。
一瞬でも、この男を“カッコいい”と思った自分にイラついた。
「恵美も見とれてなんかないよね」
恵美の顔を見て言ったら、恵美はポーとした顔で省にぃに見とれていた。
「ちょっと!恵美?ダメだよ。こんな奴に見とれてたら。ダメだって!」
しっかりして!と恵美の肩を揺さぶると
「あっ、里沙。石澤先生…カッコ良すぎなんだけど…」
顔を赤くしながら言う恵美。
「ダメよ!恵美。こんな奴に心奪われちゃ!恵美には彼氏がいるでしょ!そんなこと言ってると、彼氏が泣いちゃうよ!」
そうでしたと、我に戻った恵美。
省にぃは、クククッと、おかしそうに腹を抱えて笑ってるよ。
そんな笑わなくてもいいでしょ。失礼な。ヤッパリ嫌いだ。