キミとの恋の課外授業
プルル~プルル~
突然鳴り響く携帯の着信音。
スーツのポッケから携帯を取り出しディスプレイを見ると
高校時代の悪友【剛】の文字
ボタンを押して耳にあてると
『よっ、省吾。セクハラで捕まってないか』
受話器の向こう側でクスクスと笑いながら話す剛。
「お前、馬鹿か。高校生相手に手なんて出す筈ねぇだろ」
ったく。俺は二十歳以上の女にしか興味がねぇよ。
「なんの用だよ?冷やかしなら電話切るぞ」
耳から携帯を離そうとしたら
『あぁ~待て待て。きょう飲みにいかねぇか』
「飲みかぁ…悪い。ちょっと野暮用があって行けねぇ」
ホントはあんま気が進まないけど
行かないと、お袋から何度も電話かかってきそうだからな。