キミとの恋の課外授業


プルル~プルル~

突然鳴り響く携帯の着信音。

スーツのポッケから携帯を取り出しディスプレイを見ると


高校時代の悪友【剛】の文字

ボタンを押して耳にあてると


『よっ、省吾。セクハラで捕まってないか』


受話器の向こう側でクスクスと笑いながら話す剛。


「お前、馬鹿か。高校生相手に手なんて出す筈ねぇだろ」

ったく。俺は二十歳以上の女にしか興味がねぇよ。


「なんの用だよ?冷やかしなら電話切るぞ」


耳から携帯を離そうとしたら


『あぁ~待て待て。きょう飲みにいかねぇか』


「飲みかぁ…悪い。ちょっと野暮用があって行けねぇ」


ホントはあんま気が進まないけど


行かないと、お袋から何度も電話かかってきそうだからな。



< 32 / 243 >

この作品をシェア

pagetop