キミとの恋の課外授業
「中島知らない?」
中島くんとは、去年同じクラスで高村くんの友達なんだよね。
「知らない」
そう答えると、そっかぁ。と困ったように頭を掻いた。
その仕草もカッコいい。
思わず見とれていると
「なんか。大変そうだね。手伝おうか?」
思いがけない言葉に、あたしはブンブンと首を横に振って断った。
だってさ、愛しの高村くんと2人きりだなんて…
考えただけで息が詰まって死にそうだよ!
「そう?じゃあ、頑張ってね。松田さん」
松田さんって…あたしの事、覚えていてくれた…!
「は、はい…」
嬉しくて、泣きそうだ。