キミとの恋の課外授業
第2章
勉強の時間
「あたし。帰る!」
残りのプリントを省にぃに押し付けて、あたしは鞄を持って教室を飛び出した。
「あっ!おい待てって!まだ終わってねぇぞ!」
聞こえてくる省にぃの声を無視して、駆け足でげた箱に向かった。
冗談じゃない。あたし、ホントに何も聞いてない。
とにかく。早く帰ってお母さんに聞かなきゃ!
何かの間違いだよね?
校門を出たあとも、あたしの頭の中はその事ばかり。
学校で省にぃと会うだけでも最悪なのに
家でも省にぃと会わなきゃいけないなんて。
そんなの…耐えきれないって!