キミとの恋の課外授業
あたしは、恵美にソッポを向いて校門を見続けた。
そして…「あっ!来た!」
校門をくぐり抜け、友達と一緒に話しながら登校してくる高村君の姿。
「カッコいい…」
思わず口から出てしまう。
「そう?あたしは、そこまでカッコいいとは思わないけどなぁ~」
恵美が高村君を見ながらそう言った。
「なんで?カッコいいじゃん」
あたしの言葉に、首を横に傾げながら恵美は腑に落ちない表情で高村君を眺めた。
「そうでもないと思うけどなぁ。なんか、自分がカッコいいの鼻にかけてる感じするしさ」
「そんな事ないよ!高村君は、そんな男の子じゃない」
恵美の言葉に、思わずムキになってしまったあたし。
無意識に大声で叫んでいた。