キミとの恋の課外授業
「まぁ、別にいいけど。それ見せてくんねぇ~なら、これでも読むかぁ」
えっ!?“これでも”?これでもってなによ!?
ノートを抱きしめたままパッと省にぃを見ると
「ふぅ~ん。お前…高村って奴の事が好きなんだぁ」
ニヤニヤしながら、省にぃが読んでいる“これでも”は
こないだまで書いていた、あたしの日記!
一緒に重ねてたの忘れてた!
「ちょっと!返してよ!」
座ってる省にぃの手から日記を取り上げようとしても
「ヤダね。面白そうじゃん、これ」
悪魔顔でニヤニヤしたまま立ち上がって、日記を持った手を上に上げた。
「ふぅ~ん、1年の頃から好きなんだぁ~」
「読むなぁーー!!」