キミとの恋の課外授業
「クスクス…」
あたしの大声を聞いた同級生の笑い声。
教室のアチコチから聞こえてきて、思わず顔が赤くなった。
「恵美があんな事いうから…」
「あたしのせい?」
「だって!?」
2人で口喧嘩していると
「あっ、高村君がこっち見た!」
少し離れた場所で、あたしと同じように高村君を見ていたクラスメートの直美達の声。
直美も、高村君の事が好き。あたしの恋のライバルだ。
「高村君、あたしの方を見たんだ!」
直美の言葉にムカつきながら、あたしは高村君に視線を移した。
すると、高村君が上を見上げて、あたしの方を見た気がした。
「えっ…?」
少し視線が重なったかと思うと、次の瞬間には、友達の顔を見ている高村君。