キミとの恋の課外授業
「まさか…ね…。そんなハズは…」
あたしの聞き間違い?勘違いか何かだよね?と、ブツブツ呟いていると
「なぁ、お前知ってるか?高村っていう男」
へっ?いま…なんて?
「なんて言ったの?」
いま…“高村”って…。
何かの間違いだよねと、もう一度聞いてみたら
「だから、高村って。俺さ、どっかで聞いた事あんだよね…その名前…どこでだったっけ?」
そう、腕を組んで悩んでる省にぃの影に隠れるように
バクバクとした心で覗いてみたら…
「う…そ…」
泣いている女の子に
「だからさ。俺、しつこい女嫌いって、何度も言ってんだろう?」
冷たい瞳で、迷惑そうな顔してる男の子は…
「高村くん…」
紛れもなく…あたしが大好きな高村くんだった。