キミとの恋の課外授業
って…。なんで、俺。コイツの事でなにムキになってんだよ。調子狂うな。
「とにかくサッサと言え」
すると里沙はブツブツ文句を言いながら
「好き…だったの…あたし」
「へっ?」
「さっきの…高村くんの事…あたし。ずっと…好きだった」
悲しみに染まった瞳でポツリポツリと話す里沙。
あっ…思い出した…。高村って、そっかぁ…あん時、里沙の日記に書いてあった名前…。
マジかよ…?里沙が、アイツをね…。
「お前…男見る目なさすぎなんだよ」
そう言って、里沙のおでこをデコピンした。
「イタッ!なにすんのよ!?バカ!」
「うるさい。好きになるなら、もっとマシな男好きになれよ。俺みたいなさ。
ってか、俺を好きになればいいじゃん」
「へっ?」と、途端に真っ赤な顔で驚いた表情で俺を見る里沙。
「へっ?」俺…今、なんて言った…?