キミとの恋の課外授業
「うっそ!?最悪じゃん、高村くん」
学校帰りによく寄っているドーナツショップで
お気に入りのカスタードドーナツを頬張ったまま、興奮気味に話す恵美。
想像以上に最悪だねと、怒りに任せて半分残ってたドーナツを一気に完食した。
「まぁね…恵美の言うとおりだったよ…」
頬杖ついて、グラスに入ってるアイスミルクティーをストローでクルクルと混ぜたら
カランカランと聴こえてくる涼しげな氷がぶつかる音を聴きながら
ゆるやかに溶けていく氷みたいに
なんだか自分の高村くんへの想いも、溶けて消えていくのを感じていた。