キミとの恋の課外授業
「私は、里沙の彼氏には省ちゃんがいいなぁ~」
「はぁ!?また、おばちゃん。冗談キツイよ」
俺と里沙が!?
そんな事…ありえないよな…?
「あら。私は本気よ。親だもの。変な男と付き合うより、省ちゃんみたいな男の子と付き合った方が、安心だもの」
また、真顔で凄い事を言うおばちゃん。
「おばちゃん、俺の事、買いかぶりすぎだよ」
俺…そんなイイ男じゃないって。
「高校時代、俺、悪かったんだよ」
おばちゃん、それ知らないから言えるんだよ。
参ったなと頭掻きながら言うと
「省ちゃんが、優しい男の子なのは、おばちゃんがよく分かってるから」
照れないのって、また俺の肩をバシンと叩いた。