神無月の巫女
「話しは後…
力が使えない今
翼に賭けるしかない
翼…月帝の破刀に
選ばれたあなたなら…」





血筋の者以外を選んだ
月帝の破刀






最も自分を必要としている
者を選んだのだろう








持つ者によって
破刀の在る意味が変わる





翼の守りたいという
意思が月帝に
伝わったのだろう








「翼!!」


「お…おう…」



翼は刀を強く
握りながらあたしを見る






「その刀は月帝の破刀
今からその破刀を
解き放つ言霊をあげる」






あたしは翼の額に
左手をかざす






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