神無月の巫女
「巫女といえど
月がなくてはたたかえまい」




確かに…月がないいま
あたしは……








「っ………」



誰かのうめき声が
聞こえた





あたしは恐る恐る振り返る



「………愛……理…?」



あたしの目には
血だらけで
鬼に喰われる愛理が
写った







「愛理ーーーーっ!!」





あたしは愛理に
駆け寄った








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