神無月の巫女
「見つけた………」



哀しみに飲み込まれ
邪気に侵された霊達が
アヤカシとなる




そこには髪が長く乱れ
虫の足を持つ女がいた






「返……ぜ…ぅう…
返……せぇ……ぇ…」





何かを探しているのか?






「あ゛……ぃ…いぃた…」





………?


一人でぶつぶつ
喋っている






「いた………」



そう呟き女は消えた









< 8 / 205 >

この作品をシェア

pagetop