神無月の巫女
ブチンッ

突然あたしの腕にあった
数珠が弾けた




《刹…那ご…め…んね…》



確かに聞こえた気がした
お母さんの声…






あたしはとっさに
走り出した





三人に名前を呼ばれたけど
振り返らず走った







お母さん……





生きていて…








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