神無月の巫女
「どうして…?
こんなところに…

危ないじゃない…
翼は人間なんだよ?

外に出たりしたら…」




あたしの言葉を
聞いた翼は
あたしの肩をいきなり
掴んだ





「っ!?つっ…翼っ…?」

「お前は!!!
お前も人間なんだろ!?
それに女だろーが!!
あまり心配させんな!!
馬鹿野郎…」



翼はすごい剣幕で
あたしを睨んでいる




「翼……」



あなたが初めてだよ…
あたしを女だろとか
人間だろとか…





あたしは巫女で
いつだって誰かを
守ってきた








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