-YUKI-落とした視線にキミがいた。
アウディを待たせて
オレが泊まるホテルに車は到着した。

とりあえず理性を保ったので今日は帰そうと、


「お疲れ様。今日遅くなってごめんね。ゆっくり休んでね、バイバイ」


とドアをバタンとしめてチェックインしようとしたら、
なんといっしょに降りてきた。

チェックインの手続きを代わりにしてくれた。

何もそこまで頼んでいないのになと
思いつつ親切にしてくれていることを
無下に断れないしな、とちょっと変な気分。


「お陰でチェックインできたよ。じゃ、もう遅いし運転手さん待ってるんじゃない?」


「ちょっとどういう部屋か見てみたい。それにさっき運転手さんにちょっと待っててって伝えました」
< 14 / 19 >

この作品をシェア

pagetop