-YUKI-落とした視線にキミがいた。
というわけで2人で部屋に入ることになった。

こんな夜遅く
男の部屋にのこのこ入ってくるということはどういうことだろう。

こっちには下心はあるが
ユキにもそういうことがあるのかなとか思ったりして。

とにかくどうしていいかわからない。

やっぱり安いから汚い部屋だね
とか冷蔵庫もないね、
金庫もないね、
水のサービスもないね
とか適当に行き当たりばったりで話しかけている。

ユキはユキでベッドの感触を確かめたり
テレビをつけてチャンネルを何度も何度もチェンジしている。

「こんな時間だよ。遅くなっちゃったね。帰ったら10時30分くらいかな。明日も早いから」
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