先輩王子のちょっと危険な甘い罠
罠24
私はゆっくりと重い足取りで、先輩のいる本棚へ向かった
どうしてドキドキしてるんだろう
ただ、宿題終わったって言うだけなのに
そして、大事なお金を返してもらうだけなのに
好きだって気持ちに気付いてしまったから?
先輩は私なんてただの暇潰しで相手してただけだよね
私の目の前には立ったまま、斜めに本棚にもたれ掛かって本を読んでる先輩がいた
「せ、先輩…終わりました」
つい、敬語になってしまう
どうしてドキドキしてるんだろう
ただ、宿題終わったって言うだけなのに
そして、大事なお金を返してもらうだけなのに
好きだって気持ちに気付いてしまったから?
先輩は私なんてただの暇潰しで相手してただけだよね
私の目の前には立ったまま、斜めに本棚にもたれ掛かって本を読んでる先輩がいた
「せ、先輩…終わりました」
つい、敬語になってしまう