Ghost lover
「夢なんかじゃない……? まだ僕は君の恋人でいて良いの?」

『夢じゃないって言っているでしょ? 幸が恋人でいたいなら恋人でいても良いよ』


僕は嬉しくて涙する。まさかこんな形で再会をするなんて思ってもいなかったから。

まだ恋人でいられる事の喜びを心の奥底から実感した。

もう抱きしめたりぬくもりを感じる事が出来なくても良い。由乃がそこにいる限り。

また訪れる別れの事なんてその時は考えてなんかいなかった。




そして数ヵ月後の冬が始まろうとしている秋。今に至る。
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