Ghost lover
「やっぱり遠宮君って凄いね! 私、絵で感動したのって初めてかもしれない」

「そんなに褒めてくれるなんて、お世辞でも嬉しいよ。ありがとう」


お世辞でもそんな風に幸せそうに笑って見せる彼女の顔が見る事が出来ただけで、

僕は絵を完成させた以上に達成感があった。

これが由乃とよく話すようになった切欠である。

その後、何時しか僕には彼女に対する特別な感情を抱くようになってしまい。

約三ヶ月後の新学期が始まると同時に、彼女の似顔絵を描いて、

それをプレゼントしてそして……彼女になって欲しいと告白をした。

場所はそう、出会った時と同じ美術室で。
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