アリスのハートは、誰の物?





―――……。


あいつが怒った顔…。
笑った顔…。

泣いた顔…。

百面相のあいつを俺は自分のものにしたい。


そう…。

夢城 アリスがほしい。
ずっと後悔してた。

あの時何故親父について行ったんだろぅと。



ずっと後悔してる。

でも、帰って来てから…。

アリスを見た時一目でアリスだとわかった。


何故か?って?


ふわふわでクリーム色の髪…。
くりくりとしたハッキリした瞳……。

あの時と変わらない………。

可愛い笑顔…。



抱きしめたくなるくらい可愛い。



「龍太郎…?どうしたの?」


と心配そうに見つめてくる。

「別に平気だけど…。あッ嘘。ホントは、具合悪い。」


「え…!?だッ大丈夫!?」


ホントは、具合悪いとか嘘。

あまりにも可愛すぎるから。

からかいたくなる。

「アリスが俺と帰り帰るなら治るけど?」


「嘘じゃん><バカ><」


「嘘じゃねぇよ。」


「わかった…。涼太郎も…だよね…?」


ムッ…。


「誘う訳ねぇじゃん。俺と二人だから。」


「は…!?なんで!?」


「涼と二人で帰るのは、よくて俺は、ダメなわけ?」


「ダメじゃないけど;ッ………。わかったよ;」



「じゃあ決まり…^^」

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