海の果てに-君は海賊-
?「リウッ!!!!!!!」
え………
急に感じた浮遊力。ヤバい!そう思ったときにはあたしの身体は既に落下し始めていた。
階段に腰が打ちつけられる。普通なら激痛であろうそれも今のあたしには感じられなかった。
ただ、落下していくのを感じるだけ。
ゴォーッと凄まじい風の音がやけに耳に響いてくる。
身体は未だに重力に従っていた。ただ下へと落下していく。
身体を打ちつけていた階段の痛みがなくなったのにも関わらずあたしの身体を落下し続けていた。
…って、あれ?
階段がなくなったことを不思議に思い、思いっきり閉じていた目をゆっくりと開けてみれば…
視界いっぱいに広がったのは果てのない空と、
果てのない海だった。