海の果てに-君は海賊-
フィ「何ッ?!この小動物みたいな感じ!可愛い!妹にしたいッ!」
リ「ふぐっ?!ふぐぅ~ッ!」
ジタバタとフィンの胸の中で暴れてみてもそれは意味を持たなかった。
あたしがどんなに全力で暴れてもフィンにはハムスターに顔をたたかれた程度のことなのだろう。
フィ「あぁっ!もう、可愛すぎるッ!」
何を言ってもフィンの耳には入らないようであたしが諦めてきたその時…
ガ「いつまで、くっついてんだ」
痺れを切らしたかのようにガリュウがあたしからフィンをベリッと引き剥がす。
まるで物のようにあたしから引きはがされたフィンは不機嫌そうにガリュウを睨みつけていた。
フィ「…ちょっと、ガリュウ!何すんの?!私は今、リウと話してんの!」
ガ「あ?んなの知るか。リウ、こっちに来い」
フィ「なぁ…ッ」
怒るフィン。ガリュウの元へ行こうとするあたしをすかさず止めてくる。
フィ「ふんっ、リウはあげませんー」
ガ「この野郎…いいから寄越せ!」
フィ「やなこった!あげないし!」
…あたしは物かよっ