海の果てに-君は海賊-
ガ「ばーか」
勝ち誇ったようにフィンに笑いかけるガリュウ。
あたしをしっかり、腕の中にいれて。
リ「ガ、ガリュウ…?」
ガ「あ?」
リ「は、離して…?」
雁字搦めにされて、あたしの力では到底抜け出す事なんて不可能。
遠慮がちにそう言うと、ガリュウは眉を寄せ「ヤダね」と不服そうに呟いた。
リ「は?」
断られると思っていなかったあたしは、予期せぬ返答には?とガリュウ同様眉を寄せる。
それにガリュウは再び、「あ?」と眉を寄せてくるのであたしも「は?」と眉を寄せ返した。
ガ「…なんで離さなきゃなんねーの?」
リ「…なんで離してくんないの?」
てか、そもそもあたしはなんでガリュウに抱きしめられているのだ。