海の果てに-君は海賊-
キッチンについて、あたしは、次の料理を運び出す。
この船は食べ盛りの男ばかりなので…そりゃあ、もう凄い量だ。
運ぶだけで重労働だし。
リ「ふぅ…。やっと終わった」
テーブルに隙間なく並べられた料理。
ぞろぞろとテーブルに集まってくる人。
フィ「あ、リウちゃん。おはよ!今日もお疲れ様」
リ「うん、おはよ!」
そう、金色の髪を靡かせながら言うフィンは今日も眩しい。
フィンの横に腰を下ろし、他愛もない会話をしながら無事、朝食を済ませると今度は食器洗いだ。
最近、手が荒れてきているのはこのせいだろう。
ロクはやらなくていいよ、と言うのだがそういうわけにはいかない。
あたしは今日も冷水へと手を突っ込んだ。