海の果てに-君は海賊-
半開きだった目が徐々にに開いていき、俺を怪訝そうに見る。
ヨ「…なんで、ガリュウがいんの?」
真剣な声色。ヨクがこんな低い声を出すなんて、よっぽどリウのことが好きなんだろう。
ガ「居たら悪いか」
ヨ「…別にィ?」
嫌味たっぷりの口調でそう言われ、正直カチンときたがそこは俺も大人。
シカトした。
ヨ「…あのさ」
ガ「…あ?」
…次はなんだ。
先程の真剣で低い声色から、今度は弱々しく小さい声でヨクは俺に言う。
ガ「…なんだよ」
言いたいことをくすぶるヨクに、俺が催促すればヨクは決心したように俺を見据えてきた。
ヨ「ガリュウは…リウが、好き…なのか?」
…やっぱりか。
大方、予想できていたヨクの質問。それがそのまま問われる。