海の果てに-君は海賊-



やけに真剣な表情で俺に問うヨクは…もう、子供じみた嫉妬心丸出しで。



可愛いとこあんなー、なんて思ったのは絶対ヨクには秘密。



ガ「好き、っていったらどうすんだよ」



カッと見開かれるヨクの目。瞳孔が開いていて寧ろ、怖い。



ヨ「ガリュウはいつもそうだよな、俺を見下してんだ」



淡々と語るヨクに今度は俺が目を見開いた。



今、目にしているヨクは少しのことでムキになるような餓鬼じゃなくて…



ヨ「…リウは渡さねぇよ。…餓鬼っぽくても気にしねぇ。…渡さない、ガリュウには…」



1人の男だったから。
射抜かれたようだ。ヨクの視線に。…なにも、いえねぇ。



心臓がバクバクと暴れ出す。…本当に、ヨクがリウをとっていきそう、なんて考えてしまったから。



ガ「…上等だ。俺だって、渡さねぇよ」



…大人ぶってる場合じゃねぇ…



久しぶりにみたヨクの真剣な瞳に、一瞬ビクついた…俺がいる。



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