海の果てに-君は海賊-
俺を睨み続けるヨクを避けるように、俺は部屋から出る。そんな俺を始終ヨクは睨みつけていて、居心地が悪かった。
ガ「チッ」
部屋を出た早々舌打ちを零す。
情けねぇなー…
ガ「ヨクのあんな顔見たのいつぶりだろうな…」
あんな顔が俺に向けられるなんて初めてだった。
敵船と闘っているときも、アイツは始終笑顔だしな。
……それはそれで恐ろしいか。
ガ「もう…朝日かよ」
結局一眠りもできなかったじゃねぇか。
ふわぁ…とでた大欠伸。目に滲む涙を軽く拭き取り、自室へと足を向ける。
ガ「少し…横になるか」
眩しいばかりの朝日に目を細めながら、歩いた。