海の果てに-君は海賊-
4、波乱の始まり
-リウ-
目を開けたら、私は部屋にいた。
リ「…あれ?」
確か…昨日は、ガリュウと…
それで、お婆ちゃんに会って…
……ッ!!
リ「お、かあ、さん…」
…あの、お婆ちゃんは…私の母を知っている。
頭で、そう…理解した瞬間、私は布団を剥ぎ取った。
視界の隅に入った影。勢いよく振り向けば、そこにいたのは…
リ「ヨ、ク…?」
私の布団に顔を突っ伏したヨクの姿がある。
リ「なんでここに…?」
昨日の記憶が途中からまるでない。お婆ちゃんからお母さんのことを聞いたとこまでは覚えているのだが…
リ「ていうか、あたし…どうやって自分の部屋に来たんだっけ?」
1人でうんうん唸っているあたしを騒がしく思ったのか、ヨクが静かに身体を起こした。