海の果てに-君は海賊-



リ「おはよー」



既に太陽は高く登っていて、そのことから昼過ぎだということがわかる。



フィ「あ、リウ!良く眠れた?」



真っ先に答えてくれたのは、パンを食べていたフィン。それに続くように、ロク、ジムが返答する。



リ「うん。お陰様で」



席に座ると、ロクが朝食を持ってきてくれた。今朝、サボってしまったことに謝罪しながら、パンを口に含む。



フィ「…リウ。昨日のこと…話してくれる?」



フィンの急な申し出に私は口に含んでいたものを軽く吹き出してしまった。



リ「き、昨日のことって?!」



ゴホゴホと咳込みながら、フィンに問うとフィンは表情を険しくさせる。



フィ「とぼけても無駄。あの様子から、何か重大なことがあったのは明白なの」



ズバリと言い切るフィン。そんなフィンに私は、「流石だ…」としか言いようがなかった。



< 70 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop