海の果てに-君は海賊-



鋭いフィンの視線にタジタジしながら、ふと周りを見渡す。



リ(ヒィッ!!)



そこには、フィン同様あたしを見ているロク、ジムの姿が…。無言の圧力とはまさにこのこと。



ロ「リウ。話して…くれるよね?」



敵に回したくない人No.1
この船の裏ボス、優しい笑顔の裏にはなにかがある人(リウ調べより)、ロクがあたしを見据えている。



ロ「ガリュウに聞いても、何も教えてくれなくてさ。本人に聞けって言うもんだから…」



ガリュウがあんな思い悩んだ顔するくらいだからよっぽどの事でしょ?…そう、にこやかに言うフィン。しかし、目が笑えてない。



ジ「…オイ。無理強いはよくねぇだろ」



船一番の無口男、ジムがフィンを見ながら言い放った。その言葉に目を見開くフィン。



フィ「…わかってるわよ、そんなこと…けど悲しいじゃない」



フィンの大きな瞳に一粒の涙が浮かぶ。それを見て、どうしようもなく心が痛んだ。








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