海の果てに-君は海賊-
リ「フィン……」
フィンの青い瞳が涙に濡れている。ジムはそんなフィンの頭を優しく撫でていた。
フィ「あたしは…リウが好き。妹みたいに思ってるの。…そんなリウが話してくれないなんて悲しいじゃない…」
………本当に、あたしは幸せ者だと思う。
あたしなんかのために、泣いてくれる人がいて。心配してくれる人がいて……。
リ「…フィン!」
あたしのために涙するフィンに…不謹慎かもしれないけど、温かさが胸に疼く。
気づけば、フィンに抱きついていた。
フィ「……リ、ウ?」
リ「あた…あたしも、フィンが好き!大好き!」
フィン同様涙するあたし。
そんなあたしを見て、フィンも更に涙を溢れさせていた。
フィ「……リウ~ッ!!」
うわぁーんと子供のように泣き叫ぶあたし達に、ロクは優しく微笑み、ジムは頭を撫でてくれる。