海の果てに-君は海賊-



リ「あ…」



涙で歪む視界の先に見えたのは、紛れもなくガリュウ。



無言であたしに歩み寄っては、横に腰掛けている。



泣き顔を見られたくなくて、あたしはパッと視線を下に落とした。



ガ「…悪かった」



耳に届いた声。信じがたい言葉に驚いて顔をあげれば、顔を赤くするガリュウがいた。



ブスッとふてくされているその態度は明らかに謝る態度ではないけれど。ぶっきらぼうに言われたその言葉になんともいえない気持ちを覚える。



ガ「詮索なんて…妙な真似して悪かった。…知っておきたかったんだよ」



リ「………」



ガ「…チッ。テメェがあんな取り乱すなんて…よっぽどのことなんだろ?気になって…仕方がなかったんだよ」



そっぽを向きながら髪をクシャッと掴むガリュウ。先程よりも顔の赤みが増している。










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