海の果てに-君は海賊-
リ「ガ…ッ」
ガリュウ!
頭のなかで瞬時に浮かんだガリュウの顔。優しく、でも不適に笑うガリュウの顔が冷静になれないあたしの頭に焼き付いていた。
ウ「…婆さんに聞いて…まさかと思ったが。本当にミツに似てるな」
あたしの顔が穴が開くほど見て。ウリュウと名乗るその人は、そう言った。衝撃的な言葉。
リ「…ガリュウ…」
なのに、頭に入らない。どこかで理解している、のに…
リ「ガリュウ…ガリュウ…」
ウ「…落ち着けよ、お前」
ウリュウの手がリウの頭に触れる。ビクッと揺れるリウの身体。
リ「い、や…ガリュ「リウ!」…あ」
涙で歪む視界に映った影。勇ましく私を背に置き、その人はウリュウに刀を向ける。
ヨ「リウには触らせねぇ」
ウ「ヒーロー気取りか」
………あ
リ「ヨ、ク……」