本物の愛
タクに電話をかける。
プルル…プルル…。
『はい?紅香?』
「も、もしもし?話があって」
『話?なに?』
いつもと変わらない声のトーン。
これから言うあたしの言葉でもっと低くさせてしまうんだと思ったら、言いにくくなった。
「…あのね…別れてほしい」
『は?なんでだよ』
怒りがこもった声に変わった。
それでも後戻りはできない。
「あたし…好きな人いるから」
いつもの態度で言って終わらせればいいんだ。
『だれ…』
「言えない」
『屋上のやつか?』
「違う、人だよ。だからごめん。これ以上
付き合うことはできない」
ちゃんと言えた!
良かった……。
そう思った時だった。
『俺が許すと思ってんのか?ふざけんなよ。俺と別れたこと後悔させてやる』
そう言って、電話が切れた。
完全に恨んでるようないつもより低い声。
あたしは何をされるんだろう?
でも、今まで罰が下ったと思えばいい。
怖くないと言ったら、嘘だけど。
プルル…プルル…。
『はい?紅香?』
「も、もしもし?話があって」
『話?なに?』
いつもと変わらない声のトーン。
これから言うあたしの言葉でもっと低くさせてしまうんだと思ったら、言いにくくなった。
「…あのね…別れてほしい」
『は?なんでだよ』
怒りがこもった声に変わった。
それでも後戻りはできない。
「あたし…好きな人いるから」
いつもの態度で言って終わらせればいいんだ。
『だれ…』
「言えない」
『屋上のやつか?』
「違う、人だよ。だからごめん。これ以上
付き合うことはできない」
ちゃんと言えた!
良かった……。
そう思った時だった。
『俺が許すと思ってんのか?ふざけんなよ。俺と別れたこと後悔させてやる』
そう言って、電話が切れた。
完全に恨んでるようないつもより低い声。
あたしは何をされるんだろう?
でも、今まで罰が下ったと思えばいい。
怖くないと言ったら、嘘だけど。