本物の愛
◇朝◇

ピンクのミニーちゃんのめざましで起きる朝。
それから制服に着替えて、身仕度をして、
家から出ようとした瞬間…。


ピンポーン…。

あれ?誰だろう?

いつもは迎えに来ないけど、かすみだったりして…。

ガチャッ。

「はー……」

『はーい』って言おうとしたのに、

『はー』になっちゃった。

でも、そうなるのも当然だと思う。

だって…、目を疑いたくなる光景。

目の前には……。

タクだ。

しかもとびっきりの笑顔で。


「……え…?タク?」

昨日、別れたばっかぢゃ…?

あれ?別れてなかったっけな…。

え?え?

完全にあたしはパニック。

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