本物の愛
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ほのかに光がマットを当てていた。
行為はタクが満足するまで続けられて、抵抗する気力も残っていなかった。
ただ、終わるまであたしは人形みたいに黙っていた。
マットの上で無力に横たわる。
首や、鎖骨辺りや、胸にはたくさんの赤い跡。
腕には強い力でぎゅっと握られていたせいか、痣になっている。
赤紫っぽくなっていた。
ブラウスは引き裂かれ、ボタンは飛んで使えなくなってしまった。
もう時刻はお昼。
かすみに連絡して来てもらおう。
一人ぢゃ動けないよ…。
プルル…プルル…。
『はい?今、家?』
いつものかすみの声。
それでなんだか安心した。
「………体育準備室にいる。…ごめんだけど理由は聞かないで迎えに来てほしい」
『えっ!?…うん、分かった!すぐ行く!』
何かを察知したらしくて、すぐに行動に
移してくれた。