本物の愛

とりあえず家に帰った。

どんどん落ち着いてきて涙がおさまってきた。


ガチャン…。

「ただいまー」

「あっ、おかえり。お母さんこれから夜勤だから行って来るね」

「うん。いってらっしゃい…」

「ご飯は冷蔵庫の中にあるからチンして食べてね」

「……うん」



あたしはお母さんと二人暮らし。

お父さんはあたしが小さい頃に離婚していない。

お母さんは看護士の仕事をしながら女手一つで育ててくれている。


お母さんはあたしの今までの男関係を全て知っている。

でも何も言わない。

怒られて当然なのに…。

あえて怒らないのかな?

何も口を出さない所には感謝しているんだ。

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