本物の愛
篠宮、唯人……。
不思議な人だ…。
他の男子とふんいきが違う。
なんか気になる…。
「あいつ、誰なんだよ?」
タクが険しい表情のまま聞いてきた。
誰って…。
あたしも知らないよ。
「知らない。今さっき会った人だもん」
「ふーん。あいつなんか気に入らねぇ」
タクはなにかが納得いかないのかぶつくさ言ってる。
そういうのめんどくさくて、嫌い。
別になんだって、誰だっていいぢゃん。
「紅香……」
タクはあたしに唇を重ねてきた。
それからどんどんエスカレートしていき、
また体を重ねた。
あたしは何をしてるんだろ……。