本物の愛
「次の授業なにー?」

もう考えたくなくて、話をそらした。

「つぎー?英語だわー」

「やだなー。あたしサボる」

「勝手にしなさい」

かすみは呆れたように言った。


授業が始まる前に教室を出た。

それから屋上に向かった。

屋上のお気に入りの場所に行くと…。


いた。

篠宮 唯人が。

また会えた。

まだあたしに気がついてない。
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