ももいろ
「クックックック…」
オーナーは急に笑い出した。
なんなの?
俺、真剣に怒ってるんだけど。
「いや、ごめん、司ごめん」
そんな涙目になるほど笑ってなんなの?
「いやあ、司がそんなに喋るの初めて聞いたわ」
オーナーはおしぼりで目元を拭いながら続けた。
「サツキちゃんがそういうつもりじゃないのは、わかってるんだけど。ククッ。司が彼女を利用しようとしたら、それこそ野宿させようと思ってたんだけど、いやいや、安心した。ククッ」
…。
「彼女のことだから、仕事のことはすぐ言うと思ってた。うん。いや、いや、それにしても」
オーナー、いや、って何回言うつもりだろ。
「司にズレてるって言われるサツキちゃん、すげーな…あっははははははは!」
オーナーはついに爆笑した。
…俺、試されたわけ?
谷川が口を尖らせた。
「あーあ、いいなあ、サツキちゃんと同棲。俺が宿無しになればよかった」
「同棲じゃない。同居」
俺は即座に訂正した。
もう。口を尖らせたいのはこっちなんだけど。
「大体、谷川、家事全然ダメじゃん」
おまえだったら本当にヒモになりそうだな。
「家事?」
オーナーと谷川が不思議そうに俺を見た。
「そう。お金…受け取ってくれなかったから」
「ああ、受け取らないだろうなあ…ていうか家事?すんの?おまえ」
オーナー…また笑いそうだな。
「そう。家政夫として労働します俺」
「ぶわっはははははははは!」
やっぱり。
谷川は神妙な顔つきで俺に言った。
「おまえキッチリしすぎてるとこあるからな…やると決めたらやるんだろうけど。バンドとバイトと家政夫と。体壊さないようにしてくれよ」
お?たまにはリーダーらしいこと言うね?
俺はちょっと見直…
「あーあ、俺も家事できたらよかったのにな。サツキちゃんなら見てるだけでもいいや」
…さなかった。
オーナーは急に笑い出した。
なんなの?
俺、真剣に怒ってるんだけど。
「いや、ごめん、司ごめん」
そんな涙目になるほど笑ってなんなの?
「いやあ、司がそんなに喋るの初めて聞いたわ」
オーナーはおしぼりで目元を拭いながら続けた。
「サツキちゃんがそういうつもりじゃないのは、わかってるんだけど。ククッ。司が彼女を利用しようとしたら、それこそ野宿させようと思ってたんだけど、いやいや、安心した。ククッ」
…。
「彼女のことだから、仕事のことはすぐ言うと思ってた。うん。いや、いや、それにしても」
オーナー、いや、って何回言うつもりだろ。
「司にズレてるって言われるサツキちゃん、すげーな…あっははははははは!」
オーナーはついに爆笑した。
…俺、試されたわけ?
谷川が口を尖らせた。
「あーあ、いいなあ、サツキちゃんと同棲。俺が宿無しになればよかった」
「同棲じゃない。同居」
俺は即座に訂正した。
もう。口を尖らせたいのはこっちなんだけど。
「大体、谷川、家事全然ダメじゃん」
おまえだったら本当にヒモになりそうだな。
「家事?」
オーナーと谷川が不思議そうに俺を見た。
「そう。お金…受け取ってくれなかったから」
「ああ、受け取らないだろうなあ…ていうか家事?すんの?おまえ」
オーナー…また笑いそうだな。
「そう。家政夫として労働します俺」
「ぶわっはははははははは!」
やっぱり。
谷川は神妙な顔つきで俺に言った。
「おまえキッチリしすぎてるとこあるからな…やると決めたらやるんだろうけど。バンドとバイトと家政夫と。体壊さないようにしてくれよ」
お?たまにはリーダーらしいこと言うね?
俺はちょっと見直…
「あーあ、俺も家事できたらよかったのにな。サツキちゃんなら見てるだけでもいいや」
…さなかった。