ももいろ
洗濯機と電子レンジを決めて、予算以内で収まったので炊飯器とトースターまで買えたのが嬉しいらしく、司くんは上機嫌だ。
オーブンレンジにすればいいじゃん、と提案しようとしたが、予算オーバーになりそうだったので黙っていた。
あたしは、配送手続きを済ませて、パソコンを見ている司くんの所に行った。
「明後日の15時に、洗濯機設置しにきてくれるって」
「俺、家にいる時間だね。よし」
「明後日はあたし家にいるし、大丈夫だよ気を遣ってくれなくても…」
司くんはちらっとあたしを見て、またパソコンに視線を戻して、ぼそぼそ言った。
「危ないから俺もいる」
「は?」
危ない???
「女性の一人暮らしは、危ないんだよ」
???
「もし、配送に来た人がよからぬ人だったりしたら、危ないから、男と住んでるって思わせた方がいいよ」
プッ。
あたしは吹き出してしまった。
「司くん、考えすぎ!過保護だよ!あっははは」
司くんはムキになって言い返してきた。
「考えすぎじゃないよ!最近はおかしな人が多いからね!考えすぎぐらい考えないと、何かあってからじゃ遅いんだからね!」
…。
「司くんって、お姉さんとか妹さんとかいる?」
「…妹、いるけど」
「やっぱり。もしかして、すっごく可愛がってた?」
「…普通だよ」
そう言って司くんは、恥ずかしいのか、プイッとパソコンに視線を戻してしまった。
猫っ可愛がりしてたと見た。
…猫アレルギーだけど。プッ。
っていうかさっきから、何をそんなにパソコンばっかり見てるんだろう?
「パソコンばっかり見てるね」
「うん。今ノート持ってるけど、新しいの見てるだけで面白い」
?よくわかんない。
「パソコン、使うんだ」
「うん。作曲する時とか」
「へえ!すごい」
…。
いつもなら、「普通だよ」とか言いそうなもんなのに、ものすごく真剣に見入っている。
欲しいのかな?
「司くん、誕生日いつ?」
「10月28日…」
答えてから、しまった!という顔をして司くんはあたしを睨み付けてきた。
オーブンレンジにすればいいじゃん、と提案しようとしたが、予算オーバーになりそうだったので黙っていた。
あたしは、配送手続きを済ませて、パソコンを見ている司くんの所に行った。
「明後日の15時に、洗濯機設置しにきてくれるって」
「俺、家にいる時間だね。よし」
「明後日はあたし家にいるし、大丈夫だよ気を遣ってくれなくても…」
司くんはちらっとあたしを見て、またパソコンに視線を戻して、ぼそぼそ言った。
「危ないから俺もいる」
「は?」
危ない???
「女性の一人暮らしは、危ないんだよ」
???
「もし、配送に来た人がよからぬ人だったりしたら、危ないから、男と住んでるって思わせた方がいいよ」
プッ。
あたしは吹き出してしまった。
「司くん、考えすぎ!過保護だよ!あっははは」
司くんはムキになって言い返してきた。
「考えすぎじゃないよ!最近はおかしな人が多いからね!考えすぎぐらい考えないと、何かあってからじゃ遅いんだからね!」
…。
「司くんって、お姉さんとか妹さんとかいる?」
「…妹、いるけど」
「やっぱり。もしかして、すっごく可愛がってた?」
「…普通だよ」
そう言って司くんは、恥ずかしいのか、プイッとパソコンに視線を戻してしまった。
猫っ可愛がりしてたと見た。
…猫アレルギーだけど。プッ。
っていうかさっきから、何をそんなにパソコンばっかり見てるんだろう?
「パソコンばっかり見てるね」
「うん。今ノート持ってるけど、新しいの見てるだけで面白い」
?よくわかんない。
「パソコン、使うんだ」
「うん。作曲する時とか」
「へえ!すごい」
…。
いつもなら、「普通だよ」とか言いそうなもんなのに、ものすごく真剣に見入っている。
欲しいのかな?
「司くん、誕生日いつ?」
「10月28日…」
答えてから、しまった!という顔をして司くんはあたしを睨み付けてきた。