【完】友達以上恋人未満。~それがオレの恋~
---次の日。
枕元で震えている携帯を半開きの目で見る。
登録していない番号で、もしかして……と思ったのも束の間。
すぐに違う相手だとわかった。
だってあっくんの番号消したくせに、まだ覚えちゃってるんだもん。
「もしも~し、美優だけど~。美陽ちゃん今大丈夫う~?」
相変わらず少し甘ったるい声が電話の向こうから響いてくる。
「…大丈夫ですよ」
少し腹が立った。…事情を知らないにせよ、ムカッとくる。
それを知られないために、少し低めに答えた。
「今日、会えないかな~?大事な話があるんだけどぅ。」
「…じゃあ、二時間後にこの前のお店に行きます。それじゃあ」
一方的に電話を切った。