【完】友達以上恋人未満。~それがオレの恋~
「…え?」
まさか、あっくんからあの人の話が出てくるとは思ってもみなかった。
あたし、なんか言ったっけ…?
「やっぱりな。さっきからお前、無意識かもしれねーけど震えてる」
パッと足元を見ると、あっくんの言う通り小刻みに足が震えていた。
「昔から、強がるくせにオヤジさんとなんかあった時は…弱い部分を見せる。何年幼なじみやってたと思ってんだ」
あたしのことを気にかけてくれたんだっていう嬉しい気持ち。
そして正反対のショックな気持ち。
むしろ、そっちの方が大きい。
だって今の言い方…『過去』だもん。