【完】友達以上恋人未満。~それがオレの恋~
「…美陽、入るぞ?」
ノックをし部屋に入ると、ベッドの上で丸くなっている美陽の姿があった。
「やだ、来ないで…」
「無理」
そっと近寄り、今にも折れそうな美陽の体を抱き締めた。
「やめて…ってば…っ。もう、あっくんには頼れないの…。これ以上頼ったら、もうあっくん無しじゃあ生きていけなくなるかもしれない…」
「いいよ、それで。美陽を支える覚悟は出来てる。親父さんのこともちゃんとするから。もっと頼れよ…」
「でも…はーちゃんもお姉さんも、あたしが傷つけたもん…」
「頼むから、もう自分を責めるのはやめろ。このことは俺の曖昧さがいけなかったんだ。ごめん、今言ったらもっとこんがらがるかもしんねーけど」
やっと、口にすることが出来る。
「好き、なんだ」